アシナガバチとスズメバチの見分け方|巣の形で判断
庭先やベランダで蜂を見かけたとき、まず確認してほしいのは巣の形。アシナガバチとスズメバチは巣の見た目がまったく違う。巣さえ見れば、専門知識がなくても判断できる。
巣を見ればどちらかすぐわかる
結論から言うと、巣がお椀をひっくり返したようなむき出しの形ならアシナガバチ。巣がボール状で表面が覆われていたらスズメバチ。これだけで9割判断がつく。
蜂の体の模様や大きさで見分ける方法もあるが、飛んでいる蜂をじっくり観察するのは現実的ではない。近づけば刺されるリスクもある。だから巣の形で判断するのが一番確実で安全な方法になる。
アシナガバチの巣の特徴
アシナガバチの巣は、シャワーヘッドのような形をしている。六角形の巣穴がむき出しで、下から見上げるとハニカム構造がそのまま見える。
特徴をまとめると以下のとおり。
- 巣の表面に覆いがなく、六角形の部屋がむき出し
- 大きさは最大でも直径15cmほど
- 色は灰色〜薄茶色
- 軒下、ベランダの天井、エアコンの室外機まわりなど、雨が当たりにくい場所に作られやすい
巣にいる蜂の数は多くても数十匹程度。スズメバチほど攻撃性は高くないが、巣に近づけば当然刺してくる。「アシナガバチだから安全」というわけではない。
スズメバチの巣の特徴
スズメバチの巣は、丸いボール状で表面がマーブル模様の外皮に覆われている。よく「とっくり型」と表現される初期の巣は、女王蜂が1匹で作り始めた段階のもの。夏以降、働き蜂が増えるとバレーボール大からバスケットボール大まで急速に大きくなる。
- 表面が波状の模様で覆われ、中が見えない
- 出入り口は1か所だけ
- 最大で直径40〜60cmに達することもある
- 木の枝、屋根裏、軒下、土の中などに作られる
巣の中には数百〜数千匹の蜂がいる。巣に近づいただけで威嚇してくることがあり、危険度はアシナガバチとは比較にならない。特に8月〜10月は巣が最大化し、攻撃性もピークになる。
巣が見つからない場合の判断ポイント
蜂は見かけるが巣が見当たらない。そんなときは蜂の飛び方と体つきで判断する。
アシナガバチは足を垂らしてゆっくり飛ぶ。フワフワとした飛び方で、体は細長い。スズメバチは直線的に速く飛ぶ。体はずんぐりしていて、頭が大きい。
もう一つの手がかりは蜂の行動パターン。同じ場所を何匹もの蜂が出入りしていたら、近くに巣がある証拠。蜂が飛んでいく方向を目で追うと、巣の場所が特定できることがある。ただし追いかけて近づくのは絶対にやめてほしい。
1匹だけ飛んでいる場合はエサを探しているだけの可能性が高い。慌てず、手で払ったりせずに静かにその場を離れれば問題ない。
どちらも自分で駆除してはいけないケース
アシナガバチであっても、以下のケースは自力での駆除を避けたほうがいい。
- 巣が2階以上の高所にある
- 巣の直径が10cmを超えている
- 蜂の出入りが激しく、数が多い
- 過去に蜂に刺されたことがある(アナフィラキシーのリスク)
- 巣が屋根裏や壁の中など閉鎖空間にある
スズメバチの巣は大きさに関係なく、自分で手を出さないのが鉄則。防護服なしで近づけば高確率で集団攻撃を受ける。
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