羽アリが大量発生した家の床下はどうなっているのか
家の中で羽アリが大量に出てきたということは、床下や柱の中にあるシロアリの巣が「成熟段階」に入ったサインです。大分県を含む九州エリアで春先から梅雨にかけて羽アリの相談が増えるのも、床下で進行していた被害がここで初めて表に出てくるためです。羽アリが大量発生した家の床下では何が起きているのか、被害はどこまで進んでいるのか、現場の視点で整理します。
大量発生は「成熟したコロニーがある」サイン
シロアリの巣は、できた直後から数年かけてゆっくり育ちます。羽アリ(生殖虫)を生み出せるようになるのは、コロニーが成熟期に入ったタイミング以降です。
つまり、家の中で羽アリが大量発生したということは、家の床下や柱に巣ができてから一定の年数が経過しているということです。「先月までなんともなかったのに突然出てきた」と感じても、実はそれ以前から床下で食害が進んでいた可能性が高いです。
床下で何が進行しているか
シロアリは木材の中を食害しながら、巣を広げていきます。被害の進み方には次のような特徴があります。
- 湿気が多い場所から優先的に食害される(風呂・洗面所・トイレの床下が要注意)
- 木材の柔らかい部分(年輪の春材)を内側から食べる
- 木の表面はキレイなまま、内側がスカスカになる
- 蟻道と呼ばれる土でできた通り道を作りながら移動する
地表からは見えない場所で進行するため、被害に気づきにくいのがシロアリの怖いところです。羽アリが見えた時点で、床下では既に複数の木材が食害されているケースが少なくありません。
どこまで被害が及んでいるかの目安
羽アリの発生規模で、被害の進行度をある程度推測できます。
- 数匹〜数十匹:巣が形成され始めた段階。被害は限定的
- 数百匹単位:巣が成熟。食害が一定範囲に及んでいる可能性
- 数千匹〜大量発生:複数の巣、または非常に大きなコロニーが存在する可能性
特にイエシロアリはヤマトシロアリより1つの巣の規模が大きくなりやすく、被害が広範囲に及ぶ傾向があります。
食害されやすい家の場所
シロアリの被害が出やすいのは以下の場所です。
- 玄関の上がり框の土台
- 浴室・洗面所まわりの床下
- トイレの床下
- 1階の北側の壁の柱
- 床下の換気が悪い部屋
- 古い和室の畳と床板の境目
これらは湿気がたまりやすく、シロアリにとって好条件の場所です。羽アリが見つかったら、まずこれらの場所を重点的に確認するのが効率的です。
自分で床下を見るときの注意
床下点検口がある家なら、自分で中を覗いてみることもできます。ただし以下の点に注意してください。
- ホコリ・カビを吸い込まないようマスクを着用する
- 暗いのでヘッドライトか強力な懐中電灯を用意する
- 床下に降りるときは滑りやすい木材に注意する
- 木材を強く叩きすぎない(被害が進んでいると崩れる可能性)
- 蜘蛛・ゴキブリ・ムカデが潜んでいる可能性があるので長袖長ズボン
「土でできた線状の盛り上がり」が柱や土台にあれば、それは蟻道と呼ばれるシロアリの通り道です。これが見えた時点で、シロアリが床下で活動している証拠です。
点検で何がわかるか
専門業者による床下点検では、自分では気づけない情報も得られます。
- 蟻道がどこから延びているか
- どの木材が食害されているか
- 被害がどの範囲まで広がっているか
- シロアリの種類(ヤマトかイエシロアリか)
- 駆除すべき範囲と必要な処置の規模
被害規模を正確に把握できると、駆除の計画が立てやすくなります。逆に大まかな対応で済ませると、駆除後に別の場所で再発するリスクがあります。
大量発生のあとに必要な動き
羽アリの大量発生を見たら、できるだけ早く床下調査を依頼してください。コクエイ消毒では、蟻害・腐朽検査士と床下健康診断士の有資格者が床下に入り、被害状況をその場で把握します。1975年の創業以来50年以上、大分県を中心に害虫防除に携わってきた経験から、被害の規模に合わせた処置を提案できます。対応エリアは大分県・福岡県・熊本県・佐賀県の全域。家の構造材へのダメージが致命的になる前の対応が重要です。
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